RITA税理士法人から関与先の皆さまへ毎月お届けする「事務所便り」です。
前略 厳寒の候 皆様におかれましては、益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
今年は雪も少なく穏やかな冬と思いきや、2月を迎え一気に帳尻が合ってきた今日この頃ですが、世間の方は、年明けから芸能人スキャンダルとフジテレビ局の件で、大嵐となっております。近年はSNSの普及で瞬時に情報が拡散され、その真偽はさておいて、批判の声が一斉に高まり過剰なバッシングに発展、社会的に制裁・抹殺されてしまいます。「一度の過ちも許さない」「炎上したら終わり」といった現代の風潮は、果たして健全と言えるのか。未熟ながらも寛容であった昭和の時代が、何故か懐かしい今日この頃です。
そんな中、今年も確定申告の時期がやってきました。ご存じのように近年は国税関係手続のDX化が、急速に、そして半ば強引に進められております。e-Taxの利用拡大、電子帳簿保存制度、インボイス制度等々、次々と導入されておりますので、確定申告に際してはこれらにしっかりと対応しなくてはなりません。申告書提出は電子申告が前提となってますので、税務署から申告書類は送付されません。申告書類等への押印義務もなくなってますし、源泉徴収票や各種証明書類も添付不要又はPDF添付です。納付書も送付廃止で、代わりにキャッシュレス納付(振替納税、ダイレクト納付、クレジット納付、コンビニ納付等々)が推進されてます。また令和7年より、各種申告書等を税務署の窓口に提出しても、控えの書類に収受印を押してくれません。今後は自分自身で控えの作成と保管、提出日を記録管理することが求められます。提出したことの証明は、①電子申告を行い受信通知を取得する。②申告書情報取得サービスを利用する(e-Taxを通じPDFファイルで取得)。③税務署で個人情報の開示請求する。④税務署での申告書閲覧サービスを利用する。⑤税務署で納税証明書の交付請求する。が考えられますが、当面は相当混乱を招くと思います。
税務手続きのDX化は、納税者の利便性向上や行政の効率化が目的であり、時代の要請というのは理解できますが、あまりに急激な変化は、かえって納税者の混乱を招いていると感じます。中小企業にとっては、新しいシステムの導入コストの問題や、取引先との関係にも影響が及びますので、行政側は単なるデジタル化の推進だけでなく、納税者が無理なく適応できるよう、十分な周知とサポートの充実が必要と考えます。
DX化の波に乗り遅れないためには、早めの準備と正しい知識が必要です。ご不明点はRITA税理士法人にお問い合わせ下さい。最新情報をわかりやすくサポートさせていただきます。
草 々
――新年明けましておめでとうございます―――――――――――
いよいよ令和7年の幕が開けました。皆様におかれましては輝かしい新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
今年の年末年始は、雪も少なく比較的に穏やかで、また多くの人が最大9連休ということもあり、ゆっくりのんびりなお正月を迎えることができたのではないでしょうか。
さて、昨年末には恒例の日本漢字能力検定協会の「今年の漢字」が発表されましたが、2024年は、「金」という漢字が選ばれました。これは、パリ五輪で日本人選手が過去最多の金メダルを得したことや、佐渡金山が日本で26件目の世界遺産に登録されたこと、さらに新紙幣が発行されたこと等が理由のようですが、「金」は5回目の選出であり、いずれも夏のオリンピック開催年にばれていることから、何か新鮮味に欠ける気もしますよね。また「2024ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞は「ふてほど」が選ばれました。これは、金曜ドラマ「不適切にもほどがある!(脚本・宮藤官九郎×主演・阿部サダヲ)を略した言葉ですが、昨今の行き過ぎたコンプライアンス社会をテーマに、昭和世代と令和世代のギャップを描き大きな話題を呼んだからとのこと。このにはパリ五輪総合馬術競技で92年ぶりにメダルを獲得した平均年齢41.75歳「初老ジャパン」や「50-50」、「Bling-Bang-Bang-Born」等が選ばれております。一方で暗い方では、政治経済の問題を象徴した「裏金問題」や、闇バイトによる金品強奪事件の多発を受け「ホワイト案件」等も選ばれております。
是非とも2025年は、明るく活気のある世相を期待しているところであります。
そんな中「令和7年度税制改正大綱」が閣議決定されております。今回は近年の物価上昇局面に対応し「103万円の壁問題」を調整するべく、所得税関連の改正が注目されると思います。「基控除の引き上げ」、「給与所得控除の引き上げ」、「特定親族特別控除の新設」、「生命保険料控除の見直し」等々が行われます。また相続税関係では「事業承継税制の適用要件の緩和」等も行われますその他、経済社会の変化に対応した様々な税制の改正項目がありますが、RITA税理士法人が全力でサポートさせていただきます。
RITA税理士法人は、今年も関与先の皆様の真の繁栄のため、「正直」「親切」「誠心誠意」をモットーに、皆様の経営に少しでも役立つため、変化に対応しつつ、共に考え、
全力で邁進する所存です。本年もどうぞよろしくご指導ご鞭撻の程お願い申し上げます。
草 々